
かつらと花嫁。実は和かつらで花嫁衣装を作るということはまだ歴史が浅く、大正の終わりごろに婚礼用のかつらが作られ始めましたが、一般に普及し始めたのは実は昭和になってからのことだそうです。当時はまだ自分の髪で花嫁の髪を結うのがほとんどでした。
その後やっと戦後になってから量産が始まったそうです。それと共に日本各地でも結髪の技術が向上し、その結果、自前の髪で結うことが少なくなっていったそうです。技術は月日と共に向上して、現在のように軽くて、しかもとても自然な生え際を再現出来るかつらが作られるようになりました。
花嫁の髪型で有名なのはやはり文金高島田でしょう。文金というのは八代将軍吉宗の頃の小判の呼び名です。文金風という呼び方はこの頃から始まったといわれています。江戸時代には未婚の女性や花柳界の女性たちがよく結っていた『嶋田髷』という髪型を高い位置で格調高く結いあげたものを指します。
かつらを合わせる時には髷の位置などで印象が変わりますので、自分の頭にあったものを選びます。一般的には頭全体にかぶる『本かつら』が使われますが、自分の髪も合わせて結うかつらもあります。髪の色は黒が最もポピュラーですが、今では茶色も使われるようになってきました。昔のかつらは重かったせいで、慣れないと体に異常をきたすこともあったようですが、今では0.5キログラムくらいの軽くて違和感の無い軽量タイプが主流になっています。そして挙式の時にはあわせて、綿帽子や角隠しといったパーツが組み合わされます。また披露宴ではかんざしやこうがいを飾ることも多いです。
実際は和式の結婚式をされる方だけがこのかつらのお世話になると思いますが、見るだけでも幸せな気持ちになれるので、かつらの中でもなんともいい感じのかつらだと思います。