
かつらの歴史は以外と古いのをご存知でしょうか。最も古いものでは、今から5000年以上も前に、エジプトで使われていたことがわかっています。エジプトで発見されるミイラにも、かつらを使っていた形跡があるものが多く見つかっているそうです。時は移り、紀元前900年頃には、ある国の女王が国家行事のときにかぶったかつらがあるらしいのです。ですが、あまりに重かったために従者たちの助けが無ければ歩けないほどのものだったそうです。さすがに、肩がこったりして大変だったのではと思いました。このかつらは、カイロの博物館に保存されているそうです。
さらに西暦前1世紀になると、ローマでかつらが大流行しました。なんと、戦争捕虜の髪の毛を使って作っていたそうです。とても恐ろしい気がしてかぶるのを躊躇しそうですね。でもその後、金髪のかつらは娼婦のトレードマークのようになり、禁止する動きが出たこともありました。
日本ではどうだったかというと、醍醐天皇の時代にはすでに、かつらが使われていたそうです。醍醐天皇の第四皇子、蝉丸公の姉宮、逆髪姫のために、侍女の髪の毛を切って、その髪の毛でかつらを作ったという記録が残っているそうです。
さて、再び外国の歴史に話は戻りますが、その後、18世紀頃には、上流階級の人々を中心にかつらが装飾品として使われたようです。例えば、クラシック音楽の世界など、当時の有名な音楽家の肖像画が似たような髪型で描かれているのは、すべて同じようなかつらを着用していたためです。小学校の音楽室などで、額に飾られた西洋の音楽家たちは、真似をしたかのように、強いカールの真っ白な髪形をしています。でも、これは当時のヨーロッパでは最先端を行く、お洒落の極みでした。
ヨーロッパの社交界ではこのかつらは正装として受け入れられていて、人前に出るときには必ずといっていいほどかぶられました。 しかし、かつらによる装飾は19世紀になるとすたれていきました。