
かつらは今の時代にどのように発展してきたのでしょうか。現在、私たちが見るようなかつらは、ボリュームを増やすために使われるものと、仕事や芸術などで使われるものに分けられます。仕事用では、舞踊や歌舞伎、演劇、芸者などが用いる場合や、お笑いやコメディなどで使われる場合などがあります。
かつらが現代において一般的になり始めたのは、西洋文化が入ってきてからのことで、明治時代まではあまり無かったそうです。ちょうど髪型が日本独特の形から西洋の装いに移り始めた、大正時代から昭和にかけて、かつらも少しずつ普及するようになりました。
その後、1960年代になって、ファッションの多様化に伴って、髪型も色や形がバラエティーに富むようになり、かつらもお洒落のために用いられ始めました。一方、花柳界では踊の分野で早い時期から用いられ始めたようですが、お座敷へ出るときの装いとしては、昭和の初期まではほぼ、自髪で出ることが多かったようです。花嫁用のかつらも芸者のかつらと同じように、昭和の初期までは自髪で結われたことが多く、かつらが使用されるようになって来たのは、第二次世界大戦後の時代になってからだそうです。
現在では、未開社会でもかつらは使われています。西アフリカの農耕社会では、おもに女性たちが、数ヶ月くらい使用しても大丈夫なように、にかわで補強したかつらを作るそうです。
また、東アフリカの牧畜民は、粘土で作ったかつらを作り、頭で荷物を運ぶために使っているそうです。さらに、チベットでは女性たちが、バターで固めた髪を細く編みこんで、かもじ(かつら)と一緒に頭から垂らして使うそうです。世界に目を向けても、かつらはなかなか興味深いと思いませんか。